捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
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捻挫になる主な原因とは?
捻挫は関節のある部分なら身体のどこにでも起こるケガです。
関節に不自然な強い力が加わって、正常な可動域を超えると発症します。
靭帯、関節包、軟骨損傷のほか、激しい捻挫では、骨折や脱臼をともなう場合もあります。
人体の構造上、もっとも脆弱なのが足首です。
方向転換や切り返しの動作、ジャンプからの着地やデコボコ道で足を踏み外すなどして起きています。
また、無理な体勢で眠ってしまったための寝違え、中腰姿勢の負荷によるぎっくり腰。
バスケットボールやバレーボールといった競技に多い突き指も捻挫の一種です。
軽く考えがちな捻挫ですが、一度損傷した関節はリハビリを怠ると関節がぐらついて再発しやすいため、注意が必要です。
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
「捻挫」と「靭帯損傷」は、同じようなものだと思われがちですが、靭帯は、骨と骨をつなぐ線維状の組織が束ねられた構造になっています。
強い外力を加えられ、組織がねじれたり引き伸ばされると微細な損傷が生じ、部分的または完全に断裂した状態となって靭帯損傷が起こります。
捻挫は、2つ以上の骨から構成される関節に強い力が加わって、正常な関節の可動域をはるかに超えた動きを強いられて発症するため、靭帯損傷以外に関節包や軟骨の損傷をともなう場合もあります。
このように「捻挫」と「靭帯損傷」には微妙な違いがあります。
捻挫とは、靭帯損傷に限ったものではなく、広い意味で関節を構成する組織の損傷として捉えることができます。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
捻挫の症状改善で大切なのは、一定期間、損傷した関節をしっかり固定することです。
捻挫とは、関節の安定を支えている靭帯が損傷した状態で修復しないままでいると、ぐらつきや異常可動性の原因となってしまいます。
ケガをする前の正常な状態に回復するには、痛みが引いた後も、2~3週間は固定を続けることが望まれます。
しかし、関節を固定する弊害として周辺筋肉の筋力低下があります。
そこで固定は必要最低限とし、経過を見計らって関節の動きに関与する周辺筋肉を強化して再発を防ぎ、安定した関節づくりに努めます。
再発防止のため、痛みが緩和した後も症状が落ち着くまで施術を受け続けましょう。
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
捻挫などのケガをした際に覚えておきたい応急処置が、「RICE処置」です。
RICEとは、Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字からつくられた造語です。
外傷の初期段階で実施できれば、疼痛や腫脹の抑制に繋がります。
足首の捻挫の場合、受傷部位を氷のうなどで「冷却」します。
このとき患部を心臓より高い位置に「挙上」すると炎症の抑制になりますので、仰向けになって膝から上を高く置きましょう。
患部を「冷却」「圧迫」して、「挙上」「安静」にすることが応急処置の基本となります。
冷却は1回15分程度を目安に、凍傷に注意しながら行ってください。
捻挫に関するQ&A
Q.捻挫どうしたら早く改善しますか?
A.捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q.捻挫を放っておくとどうなりますか?
A.軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q.捻挫したら医療機関に行くべきですか?
A.もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。
Q.捻挫の痛みのピークはいつですか?
A.捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q.捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A.受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q.捻挫しやすい方の特徴ありますか?
A.ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。