労災施術

労災とは労働災害の略称で、通勤・業務中に発生したケガや病気のことを言います。
労災は、労働者が強制加入している「労働災害保険（労災保険）」によって治療費や生活費などの補償を受けることができます。

労災の主な種類としては「業務災害」と「通勤災害」が挙げられ、それぞれ認定要件が異なります。

 

【業務災害】

業務中の負傷、病気、死亡などの場合に業務災害となります。
業務災害は、業務との因果関係が認められた際に認定されます。

 

【通勤災害】

通勤時に起きた災害のことで会社に報告している正しい経路と方法を行っていることが認定要件となるため、本来の経路ではない方法（電車通勤と申告していたのに自動車通勤で事故に遭うなど）では認定されません。

ただし、会社が緊急と認める経路の場合はこの限りではありません。

 

【実際にあった労災事例】

・グラインダーで金属板性缶を切断時に気化したシンナーへ火花が飛び爆発
・断熱材スプレーを床下の裏側に吹き付ける作業をしていたところ、スプレーのガスの吸引による中毒
・ゴルフ場において補修作業に向かうトラックからキャディが転落
・ゴルフ場にて自動走行式ゴルフカートの試乗訓練中にカートが横転してキャディが負傷
・オフィスの裁断機で紙を切っている時に誤って指を挟んで切ってしまった。

 

【労災認定について】

労災保険が認定されるかどうかは会社側の判断となりますが、基本として、次の2つの項目が認定のポイントとなります。

●業務遂行性

労働契約に基づき事業主の支配下にあること

 

●業務起因性

労働者が労働契約に基づき事業主の支配下にあることに伴って、危険が現実化したものと認められること

労災で施術を行う場合は柔道整復師(整骨院)用の労災用紙を勤務先の労災担当の方からもらっているとスムーズにご案内が行えます。

手続きなどでご不明な点は来院時に質問していただいても構いません。
そういった点も改善までしっかりサポートいたします。

施術の際はまず身体の状態を確認し、各種検査法で病態をしっかりと確認していきます。
「ハイボルト療法」や「超音波療法」などで損傷組織の早期回復を促し、必要に応じてその後の施術プランを決定した上で、日常生活に支障がなくなるまでの施術を行っていきます。

仕事以外で起こる日常生活でのケガの施術と同様に、損傷した組織に対しての施術を行います。

当院では数多くの労災施術の実績があり、専門の医療機関へのご紹介も可能ですので、些細なことでもお気軽にご相談ください。